CONFORT 12月号

みなさんは食空間に何を求めますか？レストランなら、会話を楽しめるようなコージーなデザイン。料理に集中できる照明や音の環境。調理するシェフの躍動的な姿が目に入る客席。特別な時間を演出する非日常感。自宅のキッチンやダイニングなら、毎日の調理や食事のための機能性に加えて、来客時のもてなしの場としての魅力も重視されるでしょう。最近は、循環を意識した暮らしへの関心の高まりに呼応するように、現代の生活から見えづらくなってしまった原初からの事象に、再び注目が集まっています。それらは、食空間をより豊かにする糸口になるかもしれません。まだ見ぬ食の体験を想像してみてください。